転職1年目の生存マニュアル

外資系メーカーで部下21人のエリアマネージャー / とある事情により平社員とマネージャーの狭間で生きてます / セールス→経営戦略→セールスオペレーション→現職 / セールス(5年)、マネジメント(実践中)

「軸ずらし転職」は万能薬じゃない

伝えたいこと

前提として、motoさんがVoicyで語られている「軸ずらし転職」について否定するつもりは全くなく、むしろ自分もその転職法で年収をアップさせた経験者なので賛成派です。

しかし、この「軸ずらしの転職」はどのような人にでも当てはまる万能薬ではない。motoさんも最後に「軸ずらし転職は、年収を上げる手段であって、大切なのは現職での実績を残すこと」と伝えています。

今回は、その点について自分なりの考え方をまとめました。

 

「軸ずらし転職」とは?

そもそも、この「軸ずらし転職」とはどのようなものなのか? motoさん曰く、「業界×職種で年収が構成されている。業界か職種を現職からずらして転職する方法のことを軸ずらし転職と言っています。転職の際に、多くの人が同業界で同職種へ転職する人が多い。そうではなく、職種を変えずに年収の高い業界へ転職するのがオススメ」とのこと。

私も、地方の零細企業で営業をしていましたが、大手外資系メーカーへ営業として転職するだけで年収が100万円上がりました。

 

「軸ずらし転職」はレアケースなのか?

答えは否。

何故なら、以下のような記事を読んだことがありませんか? 「◯◯のHRマネージャーがベンチャー企業のHRマネージャーへ就任」 「◇◇のCFOは、もと大手銀行からジョイン」 といった記述は枚挙にいとまがありません。

つまり、「軸ずらし転職」は以前からありました。 しかし、その数は1社で定年まで勤め上げる時代に比べて、転職が一般的になった現在の方が多い傾向にあると思います。 終身雇用の崩壊、ベンチャーやスタートアップの隆盛によって、個人は今よりも良い企業へ。企業は、他の企業で活躍した優秀な方を受け入れたいという需要と供給が多く生まれたのでしょう。

 

なぜバズったのか?

 私の見解としては、motoさんが"年収を上げるための転職法として、数字を示して提言したから"。加えて、"副業年収についても圧倒的な実績を残していたから"だと考えています。

先に述べたHRマネージャーやCFOの方のケースにおいて、軸ずらし転職が話題ならなかった理由としては、"年収"について触れていなかったからだと考えます。

私は、上記のような記事を読んで思うことは『きっと大きい企業の仕事よりも、自分の裁量が大きいベンチャー企業へ行きたかったんだな〜』です。 中には、そのように純粋に面白そうという理由で転職している方もいると思います。

しかし、多くの人がその転職によって年収がアップしていると考えるのが妥当でしょう。 そのまま大手の企業で働いた方が、将来的に安定しているのにも関わらず、それを捨ててまで転職する理由は何か?やはり、そこにはやりがいだけでなく、金銭的なメリットが無ければチャレンジ出来ないと思います。

この点で、motoさんが自分の状況を赤裸々に語ったことが世間の注目を集めたと思います。

 

「軸ずらし転職」をする前にやっておくべきこと

これは、現職で圧倒的な実績を残すことです。 この言葉は、リクルートが採用条件に書かれていて個人的に好きな言葉です。 理由は簡単で、現職でのパフォーマンスが良くなければ次の転職もうまくいかないからです。

ただ、例外として元々年収が安い傾向にある業界があります。例えば、地方のみの中小・零細企業や旅行関連などです。この場合、平社員として年収を上げたければ、すぐに他の年収が高い業界へ転職するのはアリだと思います。

そうでないのであれば、まずは誰の目にも明らかな実績を残すことに集中しましょう。 それがないまま、2社3社と転職を繰り返すのは年収がシュリンクし兼ねないと思います。

特に、転職で平社員からマネージャーへジャンプするようなことは、並みの実績では困難なのは誰もが認めることでしょう。

かく言う私も、今の会社でピープルマネージメントを学べなければ、他の企業でも良いポジションは望めないと思い、常に研鑽を積み、機会がある毎に上司へ伝えてきました。結果として、今は部下を持つポジションで業務に就いています。 ここでの圧倒的な実績を目指し、今は種蒔きをしています。

 

まとめ

如何でしたでしょうか? 私がmotoさんのVoicyを聴いて、自分なりの解釈や自分の経験を基に、乱文ですがnoteにまとめてみました。 motoさんの「軸ずらし転職」は、素晴らしい考え方であり、抜群のネーミングセンスだと思っています。

しかし、それは現職での実績無くしては絵に餅となってしまいますので、是非とも一緒に目の前の職務を全うしましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。宜しければブックマークお願いします。

「新人のうちは沢山失敗しろ」の真意

伝えたいこと「新人のうちは沢山失敗しろ」という言葉の背景にある上司の真意を知ることで、学生や新入社員、若手社員、中堅社員の方が少しでも仕事が楽しくなればと思い、今回まとめました。

「新人のうちは沢山失敗しろ」という言葉を言われたことがありますか?

この言葉を鵜呑みにして、何度も失敗を繰り返すと当然怒られてしまいます。

では、この上司の難解ワードはどのような真意があるのでしょうか。

私は、同僚へ業務の引き継ぎを実施する際に『こういうことだったのか』と気付く機会がありました。

その時、同時に思ったのが
『これって、全員が気付けるんだろうか?』
そんなことがキッカケで書き始めました。


そもそも失敗とは?

様々な定義がありますが、ここでは「依頼された仕事の目標が達成出来なかったこと」としましょう。

具体的なイメージとしては、
『明後日の10時の会議までに、このデータを分析して、分かったことをプレゼンしてくれ。』
『この部署に来たばかりなんだから、新人のうちは沢山失敗しろよ』と依頼されたとします。

この仕事を任された場合の失敗とは?
①分析の仕方が分からなかったため、作業が進まなかった。
②分析はしてみたが、何も得られなかったため、プレゼンすることが出来なかった。
③分析した結果、分かったことをプレゼン資料にまとめるのに時間がかかってしまい、会議までに間に合わなかった。

上記のような失敗などが想定されます。
これらの失敗をしてしまった際に、あの言葉を思い出す。

『新人のうちは沢山失敗しろ』

そう言われたから会議の時に、謝れば良いやとなってしまっては怒られてしまいます。


上司の真意とは?

まず第一に、上司は新人が失敗してしまうのは当然だと思っています。

そして、失敗をしても尻を拭く位のつもりで任せています。

更に言えば、『是非とも失敗して欲しい』とも思っています。

なぜか?

上司は、大きく分けて2つのことを知りたいと思っています。
①何が分からないのか知りたい
②失敗した時にどんな対応をするのか知りたい

上記について、具体的に説明していきます。


①何が分からないのか知りたい新人研修中や引き継ぎの際に、
『分からないことがあれば教えて下さい』
と言われたことがあると思います。

しかし、自分が新人の時には
「何が分からないか分からない」
というのが本音です。

上司は、その状況を何回も経験しているので、対処方法を心得ています。

それが「まずはやらせてみせること」です。
非常に乱暴なやり方のようですが、
これには一定の効果があります。

前提として、事前に一通りの研修や引き継ぎが完了しているとします。
本人にも『分からないことはない』と返答を貰っています。

では、この人は明日から完璧に仕事が出来ると思いますか?

一部の経験があった方、または優秀な方であれば問題ないのかも知れません。しかし、基本的には何かしらが理解出来ていないため、失敗してしまいます。

ここで「まずはやらせてみること」です。

そうすると、必ず何処かで失敗をします。

次に、その失敗したところを怒るのではなく、
『自分の教え方だとそこが伝わっていないんだな』
と理解して、改めて教えます。

上記のサイクルを繰り返すことで、何処が分からないのかが判明し、適切な対応が出来ます。

何が分からないのか知りたい上司の気持ちに立ってみると、派手に失敗をしてくれる新人は軌道修正がし易いので非常に助かります。

ただ、失敗した後に再度教えてもらったことはメモを取るなどして、再度失敗しないよう努めていく必要があります。


②失敗した時にどんな対応をするのか知りたい

これは、誰もが直面するピンチの場面で、
『この人はどんな対応をするのか』
という問題解決力を見ています。

先程の失敗の例で言うと、
何も分からず会議の日まで一人で悩んでしまい、何も成果を挙げられなかった場合、最悪の評価となるでしょう。

そうならないために出来たこととしては、
①「自力でやってみて、◯◯までは分かったがここから先の分析の仕方が分からない」と上司に教えを乞う。
②「分析結果から、◯◯ということや△△だというのが分かりました。そこから✖️✖️という解釈が言えると思います。方向性は合っていますか?」と聞く。
③「自分の考えは◯◯です。しかし、資料作成が一人では期日まで間に合いません。会議の開催日を延期出来ませんか?」と提案する。

上記のような自分の考えを伝えたり、期日の交渉を提案出来れば、新人としては合格点でしょうか。

このようなピンチの乗り切り方が出来ると、上司はより大きな仕事を任せても問題なさそうだなと評価していきます。

 

どのように対応すべきか「新人のうちは沢山失敗しろ」の具体的な解答は、そのケース毎に数多あると思います。

これまでの経験から、私の考える対応方法としては以下の通りです。

①任された仕事に対して「自分はこうしたい」と明確な意思を持ち、それを上司に語れるようロジックを組む

②方向性について、上司と最初に擦り合わせる

③期日について明確にし、期日の中盤に進捗を報告する日を設定する

④期日の2割で全体の8割を終わらせ、残りの8割で細部を仕上げるようプランする

⑤期日の2割を経過しても、予定通り行かない場合は上司と期日の再交渉。または進め方について相談する


まとめ

「新人のうちは沢山失敗をしろ」という上司の難解ワードをの真意を理解頂けましたか?

これを読んだ人が一人でも多く、
『役に立った』
『明日から試してみよう』
『仕事が楽しくなった』
と、思って頂ければ幸甚です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。宜しければブックマークお願いします。